感染第2波でも豪ドルが底堅い理由

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  • No.320

ビクトリア州で感染第2波

豪州でも新型コロナウイルスの感染第2波が懸念されている。【図表1】新規感染者数が増加傾向にあることから、ビクトリア州は6月22日に緊急事態宣言を4週間延長し7月20日までとすることを発表した。さらに、ビクトリア州のメルボルン郊外では、7月1日に外出制限が再び導入された。

図表1 豪州の新型コロナウイルス新規感染者数 (2020年3月1日~2020年7月1日)
(出所)ABC News より大和アセットマネジメント作成

しかし、人口が最多のニューサウスウェールズ州では感染拡大の兆しはなく、その他の地域では新たな感染者が発見されるのも稀な状態である。現時点で、感染第2波はあくまでもビクトリア州の一部に限った事だと言える。それでも、政府は5月8日に国内経済を7月までに本格的に再開させる計画を発表しており、これを達成するのは難しくなったと言える。また、ビクトリア州は感染第2波が発生する前から労働市場の回復が他と比較して鈍かったため、州?地域によって景気回復の格差がさらに広がる懸念もある。【図表2】

図表2豪州における雇用者数の回復状況 (2020年3月14日から2020年6月13日、週次)
(出所)豪州統計局

豪ドルが過大評価されていない背景

豪ドルは3月19日をボトムに大きく上昇してきた。【図表3】しかし、RBA(豪州準備銀行)のロウ総裁は6月22日に「現時点で豪ドルが過大評価されていると主張するのは非常に難しいだろう」と述べた。その背景として、①豪州経済が相対的に健全なことや②商品価格の上昇を挙げた。

図表3 銅価格と豪ドル(対米ドル)レート (2018年1月初から2020年7月1日)
(出所)ブルームバーグ

豪ドルが底堅い理由

ロウ総裁の発言を直近の状況に当てはめると、①豪州で感染第2波によって景気回復が順調に進まないリスクは高まっているが、これは豪州に限った話ではなく、特に米国の方が感染状況が深刻化している。そのため、「相対的な」豪州経済の健全性は崩れていないと言える。②感染第2波は局所的な発生にとどまっており、世界全体では景気が回復に向かっているという方向感も崩れておらず、商品市場にも変調が表れていない。ロウ総裁の発言を参考にすれば、これらが直近でも豪ドルが底堅く推移している理由だと解釈できる。

(調査部投資戦略課岩手幸久)

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